地下水は帯水層(地下水の器)の特性に規制されて、微細な動きをしています。地下水中の汚染物質も帯水層に応じた移流拡散をすることから、地下水汚染の対策検討には地下水流動を正確に把握する必要があります。
メーサイでは、目的に応じた観測井を設置した後、高分解能温度検層と地下水流向流速計(GFD3)による測定を行い、水理地質情報と合わせて地下水流動に関する検討・評価を行います。
地下水流向流速測定システム
地下水流向流速計だけでは、正確な地下水流動は把握できません。現場状況を把握したStepと解析が重要です。
熱量法による地下水流動把握
・Φ50mmから単一ボーリング孔で測定可能
・小型ヒーター(熱容量2.4w)と16個の高精度サーミスターより構成され、小型軽量
・温度変化の速度から流速を測定
・リアルタイムで地下水の流向流速が表示される
⇒短時間(約2時間で1回の測定)&高精度(0.1cm/分以上±10%、0.1cm/分以下±0.01cm/分)
成果の活用
地下水観測井のメンテナンス
・観測井の診断(適切な井戸構造であるか)
・適切な観測井深度、適切な設置位置であるか
地下水流動の把握
・建設現場等の周辺井戸への影響把握
・河川敷等の伏流水の調査
・地下水汚染移流拡散解析の検証
地下水汚染対策
・地下水汚染対策の効果の検証
・地下水汚染対策工法の検討
(揚水井戸、注入井戸の適正配置)